天ヶ瀬冬馬は愛を前に軽やかに笑う

 

冬馬くん、お誕生日おめでとう!

昨年12月24日に公開された「一足お先にメリークリスマス」*1にて、とても感慨深いやりとりがあったので、今日はそのことについて書きたいと思います。

 

 

 

天ヶ瀬冬馬と「愛」

 

冬馬の自宅にて、「Jupiterだけのプチ(クリスマス)パーティ」を開催する3人。冬馬と翔太は、北斗が買ってきたケーキが予約の取れない有名店のものであることに気付きます。Jupiterだけのプチパーティだからちょっと特別にしようと思った、と言う北斗。そこで翔太は冬馬くんに「僕たち愛されてるね」と語りかけます。

へぇ~僕たち愛されてるね、冬馬君♪

はは。ありがとな。北斗。

アイドルたちの1コマ「一足お先にメリークリスマス」(上:翔太台詞、下:冬馬台詞)

遠慮したり照れたりすることなく、はは、と軽やかに笑う冬馬くんを見て、「ああ、"愛"が冬馬くんに馴染んだのだな」としずかに心が揺さぶられ、短いやりとりではありますが、衝撃は大きく、忘れられない場面になりました。

天ヶ瀬冬馬が、贈られた愛を「愛」として受け取って、嬉しさとともに笑みを返すこと。なんて大切な瞬間だろう、と。

 

これまで、天ヶ瀬冬馬というひとについて、さまざまなテキストからいろいろ考えたり書いたりしてきました。

冬馬くんは夢や目標には一直線だけど、(とくに私的な場面において)自分本位に「〜してほしい!」と言わない/言えないひと、なのかなあと思います。遠慮深い、というか。あと、アイドルとしてではなく、個人に向けられる好意や愛を「躊躇なく掴み取る」ことができなさそうだな、とも。

さみしいきみも、とくべつなひとり - 走って言ってまわりたい

これは冬馬くんと愛について、最初に抱いた印象です。

特に2020年は、誕生日の一幕で立て続けに冬馬くんの遠慮深い一面が見えた気がして、その内面の複雑さについて、たくさん考えていました。

やがて冬馬くんは活動の中で自身の愛と周囲からの愛について振り返り、自分たち(Jupiter)が大事にしてきたものは、まさしく「愛」なのだと思い至ります*2。この頃から冬馬くんは、少しずつ変化を見せはじめました。

少しずつ、ゆっくりと。複雑に結ばれたリボンがほどけてゆくように。

そして今回の、「はは。ありがとな。」ということば。

それまでは、そこに愛があることをひとつひとつ手触りとともに確かめるみたいにしていた冬馬くんですが、翔太と北斗がその繊細さや遠慮を汲み取って、あなたに時間を使うことは嬉しいことなのだと、そばにいる、愛していると伝えて続けてきたことがやさしく降り積もり、その手に馴染んでいったのだと思います。

その手触りやあたたかさがすっかり馴染んで、その手のなかにあることが当たり前になった「愛」。

その「愛」を前に天ヶ瀬冬馬は、軽やかに、穏やかに、笑うのです。

 

ステージ上でとてつもないエネルギーときらめきを放ちながら、時に凪いだ風のように佇む冬馬くんらしい、しずかでやわらかな受け止め方だなと思います。

 

 

(おまけ)天ヶ瀬冬馬はババ抜きが強い?

 

先日、ラジオ番組315プロNight!にて、冬馬、みのり、北斗、麗の4人でババ抜きをする一幕がありました*3。そこで1位であがったのはなんと冬馬くん。喜ぶ冬馬くんに、北斗は「また冬馬が1番だね」と言います。この発言から、冬馬くんは一度だけではなく、二度以上1位であがったことがわかります。

この一幕を聴いて最初に思ったのは「あんなに顔に出そうなのに意外だな……!」ということでした。

冬馬くんは照れるとすぐに顔が赤くなり、頭上のあほ毛もへにゃりとへたれてしまうからです*4

心理戦が求められるゲームは不得意な分野なのでは、と思ったのですが、そこでソロ曲「Tomorrow Gazer」の歌詞が思い出されました。

単純に見られていたって 実際問題 色々あって

だけど平気だって顔するのが 自分流のやり方で

Tomorrow Gazer / 天ヶ瀬冬馬 歌詞

確かに天ヶ瀬冬馬は平気じゃない時も平気な顔をするひとで、そんな本人の性格と職業とが合わさって、少しの動揺は隠せるし相手の変化の察知能力も高いのかもしれません。照れてしまうような恋愛ドラマのお仕事も、完璧を求める姿勢と努力によって、本番ではバシッと決めるし……。

あとわたしはやっぱり、2のラストの海で見たあの穏やかな笑顔が脳裏に焼きついていて、確かに、ここぞという場面で気持ちを隠せる(隠せてしまう)ところがある*5よな……と思ったりもして、天ヶ瀬冬馬の複雑さにますます魅了されたエピソードでした。

(冬馬くんの動揺を見抜ける翔太と北斗の3人でやってみても1位であがれるのか、興味があります。)

 

おわりに

 

天ヶ瀬冬馬は愛を前に軽やかに笑う。そのことが今回の1コマでわかり、まだまだ知らない一面がたくさんあることに驚きと嬉しさを感じました。これからも3人について、たくさん考えたり書いたりしていきたいな~、と思います。

 

最後に、いままで書いた関連エントリ。だんだんと増えて自分でも探せなくなってきた……!ので、ここに記載します。

・2019

天ヶ瀬冬馬は上手く言えない

・2020

さみしいきみも、とくべつなひとり

「天ヶ瀬冬馬の遠慮」について考える

・2021

おだやかな愛を前にして、どんなタイトルをつけたらいいのかわからない

(続)天ヶ瀬冬馬は上手く言えない 

海が見たくて令和にPlayStation3を購入した話

・2022

「Tomorrow Gazer」を聴いてほしい 

・2023

天ヶ瀬冬馬の輝きの向こう側

 

 

*1:アイドルたちの1コマ「一足お先にメリークリスマス」2023/12/24

*2:特別版 日常での1コマ 2021/1/14〜1/31

*3:アイドルマスターSideM ラジオ 315プロNight! 第446回 2024/2/23 ニコニコ生放送にて配信

*4:参照:SR【オレだけ見てろ】天ヶ瀬冬馬

*5:だからこそ、冬馬くんが平気じゃないことに気付くことができる翔太と北斗が彼のそばにいることはとても大事なことなのだと思う。