感想:CONNECT WITH STAGE! ライブに向けて…(第1回・第2回)

 

アイマスポータルにて更新されている315プロダクションエピソード「CONNECT WITH STAGE! ライブに向けて…」第1回および第2回更新分の感想です。

 

8thライブに向けたアイドルたちの様子を描いたストーリーである「CONNECT WITH STAGE! ライブに向けて…」。

概要が発表された当初は、"ライブに向けてがんばろう!というようなミニエピソードかな?"と思っていたのですが、読んでみると1つ1つにボリュームがあって、じっくり楽しめるお話でした。内容もライブに向けた意気込みのみではなく、アイドルたちの日常のやりとりが丁寧に描かれていて、こういうの待ってた〜とワクワクしました。

 

ずっと、もっと長くシナリオを楽しみたいと思っていました。テキストの量についてもそうなのですが、そのアイドルの心の動きとか、ことばに表れない部分のモノローグだったりとかを、もっと知りたいな、と思っていたのです。

「点」ではなく、「線」でアイドルを捉えたい。

今回のCONNECT WITH STAGE!では、アイドルたちが9年間のあいだに積み重ねてきたものを随所で感じられて、ふっと今までのストーリーが思い出されるたびに、懐かしく嬉しい気持ちになりました。

 

第1回目の更新分では、悠介が"双子ゆえに自分と享介は同じ人間だと思っていた(けれど、そうじゃなかった)"と語り始めるシーンがとても印象的でした。ふたりで完結していた世界がひらけてゆくことへの寂しさ、戸惑い、喜び。Wのこういう、ちょっぴりセンチメンタルな部分、すごく好きです。

ライブテーマ案を募集するくだりでは、その回の主要メンバー以外のアイドルの名前もたくさん出てきて、それぞれの個性が光るテーマ内容を知ることができて嬉しかった〜。一希の能力に感謝。「トップを目指せ!」というテーマを提出している冬馬が、あまりにも天ヶ瀬冬馬でシビれました。そして2つめのテーマとして「ロボット」と書いて翔太に見つかっているところも可愛くて……!可愛いエピソードをありがとう……。

 

第2回の更新分では、神速一魂に影響を受けてこっそり自分の必殺技を考案する(そしてメンバーに見つかる)秀や、模試の話題で少し困った顔をする百々人のシーンでのアイドル同士のやり取りが、いつも以上にリアルに感じました。適当な言い訳をして恥ずかしさや気まずさを紛らわしたり、いろいろ思っていることがあっても言わな(言えな)かったり。必殺技の検討が無しになったことで心の中でちょっと残念がる秀に、百々人が「本当は僕もちょっといいなと思ってた」と声をかけたり、鋭心が「いいアイデアだと思った」と連絡を入れているところも、少しずつユニットとしての関係が形成されていることが感じられてすごく良かった*1

C.FIRSTの3人はそれぞれ違う事情を抱えているけれど、互いのお誕生日を朗らかに祝ったり、すごく思いやりのあるユニットだなと思います。と同時に、微妙に距離があったりすることもある。その関係性が、これからどんなふうに変わっていくんだろう。

 

ちょっとCONNECT WITH STAGE!から逸れてしまうのですが、前述の模試の話や、現在動画にて限定公開されている道夫と百々人の特別エピソードにおいて、すぐには解決できない問題が描かれているのも好きでした。とくに、道夫とのエピソードで「言わなくていいか」と百々人がひとりで納得して終わるところ。がんばったね、よかったね、では終わらない、少しのざらつきを残しているところに、彼らの物語は「なんでもうまくいく夢物語」ではない、ということをあらためて感じられたというか……より人物を立体的に感じられた気がします。

 

もともとサイスタでのJupiterはいろんな情報や設定(コミカライズとか)を取り入れて描かれていたと感じていて、そのたびに「これは2年目のJupiter……!これは9年目……これは13年目の味だ……!」と楽しんでいたのですが、CONNECT WITH STAGE!ではより世界線が溶けてどちらとも取れるような感じがしました。(まだJupiterはメインで出てきていないのですが、他ユニットのやりとりをみた感じとして。)

ピアノと向き合った後の北斗が、ふたりとどう進んでいくのか、冬馬と翔太は何と向き合うことになるのか。もしかしたら、いつか9年目のその先が見られる日もくるのでは、とこっそり……いや、とっても期待しています。

 

 

*1:CONNECT WITH STAGE!「ライブに向けて…それぞれの良さを!」第2話