あるいは緋田美琴W.I.N.G.編で思いもよらぬ方向から球が飛んできた話、とでも申しましょうか。
※このエントリには緋田美琴W.I.N.G. 優勝*1の内容を含みます。
公園と海辺
2ndライブで美琴ちゃんの情報が公開されたとき、そのクールな雰囲気とちょっと低めの声に、あっ絶対好き!と一目惚れをして、プロデュースまでずっとわくわくしながら過ごしていました。(声が低い女の子、好きなんです……)
プロデュースをしていくなかで「アイドル」に対する切実な思いに触れ、これは負けられないぞとドキドキしながらW.I.N.G.の決勝をプレイしました。
そして優勝後の夜、公園でプロデューサーとふたり、いままでとこれからの話をする場面。
プロデューサー、私……
もっと、早く
プロデューサーと――……緋田美琴W.I.N.G.編「my name」
夜の公園から一転、いつかの海辺にいるような感覚になって、わーっと叫びだしそうになってしまいました。どうしても、あの日波の音にかき消されてしまった言葉が重なるのです。
あんたがジュピターのプロデューサーだったら、何か、変わってたかもな
美琴ちゃんと冬馬くん
美琴ちゃんと冬馬くんは似ている、と思います。ぴょんと跳ねた茶髪、キリッとした目元、アイドルに対するストイックな姿勢……
それ以上に、すこしさみしいところが、似ている。
冬馬くんは15周年記念1コマでそのさみしさが少し和らいだような気がするのですが、長年レッスン室でもがいていた美琴ちゃんは、さみしさが色濃いまま。
ふたりは同じようにさみしさを纏っているけれど、さみしさの種類が違うように感じます。なんと言ったらいいのか、戦っている場所は同じ(アイドル界)でも、戦っているものがきっと違う。(このあたりはまだ考えがうまくまとまらず……まとまったら、また書きたいです。)
▼5/23追記
美琴ちゃんが戦っているものは「なりたいアイドルになること」で、冬馬くんが戦っているものは「信じること」かな、と思います。
冬馬くんは961を辞めたことで自分の力で進むアイドルになることができて、その後壁になったのが周り(大人たちやファン)を信じることで、それ以降ずっと「信じること」と対峙していたと思う。
そして、15周年記念1コマで愛について語った、あの瞬間に冬馬くんの「信じること」との戦いは終わったのではないかと思います。
「当り前」
緋田美琴W.I.N.G.編で印象的だったのは、たびたび出てくる「当り前」という言葉です。
誰かに応援してもらえることだって、
こうして、サポートしてもらえることだって
私は、当たり前のことだとは思ってない
……そうじゃないって、知っているの緋田美琴W.I.N.G.編「シーズン1(クリア)」
シチュエーションは違うのですが、かつて冬馬くんも 近い台詞を(モノローグですが)言っていました。
今 俺たちがここに立っていられることは
当たり前じゃねーんだモバエム「5th Anniversary Live ~高みを目指して~」冬馬雑誌
美琴ちゃんも冬馬くんも、自分に厳しくてすごいな、と思うのと同時に、もっと安心してプロデューサーに寄りかかったらいいのに!と思ってします。美琴ちゃんはシャニPと出会ったばかりなのでまだまだこれからなのだとは思いますが、冬馬くんはこれ、モバエム5周年記念イベントの言葉なんですよ!たしかにいつも周囲への感謝を忘れない男の子ではありますが、もっと、もっと安心していいんだよ……!(でもそういう繊細さというか、複雑さが大好きなんですよね……)
美琴ちゃんも冬馬くんも、自分に厳しすぎるから、少しくらいは今過ごしている日々を当り前のように思っても、いいんじゃないかな……と思います。
……とか思っていたら、シャニPがサラッと「俺が、美琴を応援するのは当たり前だと思ってくれて、いいからな!」*2と美琴ちゃんに伝えていて、相変わらずカッコいいなシャニPは~~~!と目頭を押さえました。
さいごに
冒頭に書いたように、美琴ちゃんは「私 もっと、早くプロデューサーと――」と言葉を飲み込みます。きっと、そんなもしもの話をしても、過去は変わらないから。それにもう、プロデューサーは美琴ちゃんのそばに、ちゃんといるから。
一方、「あんたがジュピターのプロデューサーだったら」という冬馬くんの言葉は、765プロのプロデューサーには届きませんでした。
届けなくてもいいと判断して飲み込んだ美琴ちゃんと、
届けたかったのに届かなかった冬馬くん。
ここが強烈な対比に思えて、プレイ後しばらく(というか今も)、アイドルってなんだ……美琴……冬馬……と考えちゃった。にちかの時もそうだったけれど、とても濃厚なW.I.N.G.でした!おもしろかった〜!
美琴ちゃんが練習に明け暮れる場面、冬馬くんの場合は北斗と翔太という心強い味方がさりげなくフォローを入れるのですが、美琴ちゃんにとって、SHHis*3もそんな存在になるのかな。どうなるんだろう。とてもたのしみです。
SHHis、曲がバチバチに格好良いんです!