モバエムのイベント「バレンタインライブ2015」の北斗と類についての感想です。
バレンタイン2015では、類、北斗、そしてBeitの3人がバレンタインのイベント&ライブに出演する様子が描かれます。(雑誌では類が出演するバレンタインCMも!*1)
モバエムのストーリーは人間の心の柔らかい部分の描き方がとても丁寧でその巧みさに惚れ惚れするのですが、なかでも今回の類と北斗の会話は、一言では言い表せない味わいがありました。
テニスサークル時代の思い出を振り返りながら、北斗が利き手ではない左手でテニスをしていたことに触れる類と、覚えていないみたいに笑う北斗*2。
北斗が右腕を気にして左手でプレーしていたであろうことは、雑誌通常号*3や事務所での1コマでの翔太との会話*4からも明らかなのだけれど、今回の北斗は類に対して怪我の話をしません。そして類の台詞から、類は怪我について現在も知らないままであることがうかがえます。
ここに情報を開示する範囲の設定の妙を感じました。
心配をかけると思って話さなかったのか、簡単にはほかのひとに知られたくないことなのか、あるいはその両方、まったく別の理由、など、ホントのところはわからないけれど、たぶんピアノと怪我のことは、北斗の心の柔らかいところそのものか、もしくはその近くにあるんだろうな、と想像しました。心の機微を描くのがうまい、うますぎる!
「best な members に恵まれた」という類の言葉も良かった*5。類は、昔と今の北斗の変化を感じ取っていて、北斗はその変化をJupiterのおかげだと言う。それに対する類の言葉が、「俺と同じく、(北斗は)best な members に恵まれた」なんです。
まず、「俺と同じく」ってところが良くって。北斗がJupiterのふたりに出逢ったように、類もS.E.M.のふたりに出逢った。そして道夫と次郎のことをいちばんの仲間だと思っている。そのことが伝わってきて、うっとりします*6。
そして、『お互いは「 best な members 」ではなかったけれど、お互いにbestなmembersに恵まれたことを喜んでくれる友人に恵まれた』、みたいな…言葉にするのがすごく難しいんですけど、ふたりのやり取りの温度感から、そういう良さを強く感じるんです。
楽しくなさそうだったモデル時代からJupiterとして活動している現在までを見ている舞田類という存在。
大学の先輩で、同じサークルの友人で、今はアイドルとして同じ事務所に所属する仲間でライバル。奇妙であたたかな縁だなあと思います。
心の機微の描写の巧みさに舌を巻いたイベントは他にもあって、「ホワイトデーライブ2018」の悠介の言葉*7なども当時すごく衝撃的で心に残っているので、また感想書きたいです。