Jupiterの好きなところ

 

わたしは、アイドルユニットJupiterが好きです。

 

……このブログはほとんどがJupiterのことについて書いているので、なにをいまさら、といった感じではありますが、Jupiterが大好きです。

元気いっぱいの日も、ちょっと体調が悪いなぁという日も、Jupiterは変わらずいつも、そして新鮮に格好良い。そう思います。

 

そんなふうに、「Jupiterが好き」ということはもはや日常の一部、あたりまえのことになっていて、「どんなところが好きか」と問われると、全部!ぜんぶ好き!と答えたくなってしまうのですが、そんな大雑把な答えでいいのだろうか。もっとちゃんと、表したい。そう思いました。

ぜんぶ好きなのはほんとうだけれど、その中に、いろんな"好き"が詰まっている。そのひとつひとつの気持ちを、じっくりと見つめて、記しておきたい……ということで、今回は「Jupiterの好きなところ」について、書いてみようと思います。

 

なんといってもまずは、その強さです。

ジュピター。多くの人を惹きつける存在であるよう、太陽系で最も大きく、地球よりも遥かに強大な重力を持つ惑星の名を名付けられ、頂点に君臨する者として育てられた彼ら。

そのスタイルとパフォーマンスは、鋭く、激しく、見るものを圧倒する強さがあります。

 

デビューしたプロダクションを離れたあと、その鋭さが失われたのかと言われれば、そうではありません。

フリーと移籍を経験した彼らは、パフォーマンスの向上だけでなく、業界での立ち位置や振る舞い方のすべてを意識したうえで、トップの座を見据えています。出演する番組の業界注目度さえも意識しているのです。

平均年齢17歳の若者たちでありながら、その行動はきわめて戦略的。そしてチャンスは絶対に逃さない。

なぜなら彼らの夢はトップアイドルで、「アイドルの頂点に立てるのは、ただ1組」。それがこの世界の掟だからです。

 

頂点に君臨する者として育てられ、孤独に研鑽を積んできた彼らは、やがてその手の繋ぎ方を、背の預け方をおぼえます。

けれどもひとたび口角を上げれば立派な牙が覗き、鋭い爪が光る。

それはなにかを傷つけるためのものではなく、道を塞ぐ大きな岩を噛み砕き、そびえ立つ壁を登るためのものであるのです。

天性の勘と才能、そして弛まぬ努力で獲得してきた力によって、惑星に吹き荒れる嵐のように、天に轟く雷鳴のように、ステージを席巻するJupiter。

そういうJupiterの強さが、わたしはとても好きです。

 

Jupiterは天ヶ瀬冬馬という絶対的なセンターかつリーダーを中心としたユニットだと思います。

Episode of Jupiter でも、ユニットの進路の決定権は冬馬くんにありました。北斗や翔太は、たとえ自らのなかに答えがあっても、まっすぐで繊細で、ときに慎重なリーダーのことばをやさしく待つのです。

ふたりは、天ヶ瀬冬馬の情熱によって、心に火を灯されたひとであるから。

夢を失い惰性で生きていた伊集院北斗と、聡明で愛され上手だけれど学校では目立たぬように過ごしている御手洗翔太。冬馬くんへの憧れと尊敬を共通して持つ彼らは、6つの歳の差がありながらも相棒のように、多くを語らないリーダーに寄り添い、支え、その背中を押します。

冬馬くんの持つ輝きを誰よりも尊び、誰よりも信じているのは、きっとこのふたりなのでは、と思います。

 

天ヶ瀬冬馬というひとは、とてもわかりやすく、とても難解なひとです。

サッカーが好き、料理が好き、フィギュアが好き。なにより、アイドルの仕事が好き。夢に向かって全身全霊で努力できるひと。

その血潮は炎のように熱く、彼を突き動かします。けれどその輝きは、まるでガラス細工から散らばる光のように、つよく繊細な輝き。

そんな冬馬くんがたくさんのひとにとっての眩い光であり続けられるのは、ほかならぬ北斗と翔太がいるからなのです。

 

3人のメンバーカラーは、赤、青、緑。混ぜ合わせることでたくさんの色を作り出すことができ、重ねるほどに明るくなっていく、始まりの色。

「孤独を抱えたもの」として同じユニットとなった3人は、いつしか互いの光で互いの影を照らし、その孤独を分け合いながら歩みを進めるようになりました。

自身が商品となり、大勢の人間からその価値を品定めされる日々。次の保証もなく、椅子取りゲームのように目まぐるしい世界。数多の歓声と視線が彼らを取り巻くなか、冬馬くんはふたりにならば格好悪い部分を見せることができ、北斗は大声をあげて笑い、翔太は素の自分でいることができる。

「アイドルの頂点に立てるのは、ただ1組」という"世界のルール"のもと、その頂点に向かって走り続けている彼らにとって、「Jupiter」は大切な居場所でもあるのです。

 

独りで立ち向かうわけじゃない、まわりを振り払うわけでもない、出会ってきたすべてを大事に抱えながら、「ただ1組」になるべく、3人で走っている。

どんな日も、ずっと。

 

認め合い、支え合い、思い合うということ。その手を繋ぎ、ともに生きてゆくということ。Jupiterの3人をみていると、永遠の愛というものは確かにあるのだと、信じられる気持ちになります。いささかロマンチックすぎるでしょうか。でもほんとうなんです。

 

2023年9月18日に、Jupiterは13周年を迎えます。長い長い、彼らのこれまでの道のり。

アイドルを続けてくれてありがとう。

 

きっとわたしは明日も新鮮に、Jupiterのことが大好きです。